Mac でコーディングに使うおすすめのローカル LLM。

自分の Mac でコーディングモデルを動かせば、コードは外に出ず、オフラインでも使えます。何が動くかはメモリで、使い心地は速度とコンテキストで決まります。モデルカードと Apple の仕様から、メモリ容量ごとによく動くオープンなコーディングモデルを割り出し、エディタやエージェントにつなぐ方法とあわせてまとめました。

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要点

  • 16GB:快適に動くのは小さな汎用モデルだけで、Qwen3 Coder 30B A3B は低い精度でしか収まりません。24GB:Devstral Small 2(24B)。32〜64GB:Qwen3 Coder 30B A3B と Devstral Small 2 を 4 ビットで。
  • 96GB 以上:Qwen3 Coder Next(80B、アクティブ 3B)。128GB:Devstral 2(123B)も動きますが遅めです。512GB:Kimi K2.7 Code を低い精度で。
  • Mixture-of-Experts のコーディングモデルはトークンごとに数十億の重みしか読まないため、同じ Mac でも Qwen3 Coder 30B A3B は Dense モデルの Devstral Small 2 より何倍も速く書けます。
  • コーディングエージェントは長いプロンプトを送ります。コンテキスト用に数 GB を残し、LLM に必要なメモリ を確認しましょう。

1メモリ別、よく動くコーディングモデル

「よく動く」とは、コンテキスト用の余裕を残して 4 ビット以上の精度で収まり、毎秒 10 トークン以上で書けることです。すべての Mac のページ と同じ基準です。当サイトのオープンモデルのカタログからコード専用のモデルと、そのサイズでよく動く汎用モデルのうち Artificial Analysis Intelligence Index が最も高いもの(コードも書けます)を挙げました。

Mac のメモリコード専用最も強い汎用モデル
16GBQwen3 Coder 30B A3B(低い精度のみ)MiniCPM5 2B
24GBDevstral Small 2MiniCPM5 2B
32GBQwen3 Coder 30B A3B、Devstral Small 2Qwen3.8 27B
48GBQwen3 Coder 30B A3B、Devstral Small 2Qwen3.8 27B
64GBQwen3 Coder 30B A3B、Devstral Small 2Qwen3.8 27B
96GBQwen3 Coder Next、Qwen3 Coder 30B A3B、Devstral Small 2Qwen3.8 27B
128GBQwen3 Coder Next、Devstral 2 (123B)(遅め)Qwen3.8 27B
256GBQwen3 Coder Next、Devstral 2(遅め)Qwen3.8 Flash Next
512GBKimi K2.7 Code(低い精度)、Qwen3 Coder NextDeepSeek V4.1 Flash 1017
2026 年 10 月 23 日時点の Compare のカタログより。パラメータ数は各公式モデルカード、Intelligence Index は Artificial Analysis より。Intelligence Index が測るのは総合的な能力で、コーディングだけではありません。各容量から最新の一覧をすべて確認できます。

2Mixture-of-Experts のコーディングモデルが速く感じる理由

書く速さは、トークンごとに読み出す重みのバイト数で制限されます。Dense モデルはすべてを読み、Mixture-of-Experts モデルはアクティブな部分だけを読みます。M5 Pro の Mac mini(307GB/s、Apple)で、4 ビットの場合:

モデルパラメータ1 トークンあたりの読み出し1 つのチャットでの上限
Qwen3 Coder 30B A3B合計 30.5B、アクティブ 3.3B約 1.9GB毎秒約 165 トークン
Devstral Small 224B、Dense約 13.5GB毎秒約 23 トークン
パラメータは Qwen と Mistral のモデルカードより。上限は帯域幅を 1 トークンあたりのバイト数で割った値で、実際にはたいてい約 45%〜80% になります。推定値で、実測ではありません。

速さは品質ではありません。同じメモリなら Dense モデルのほうがコーディングに強いこともあります。自分のコードで両方を試しましょう。

3コンテキスト用の余裕を残す

コーディングツールは大量のテキストを送ります。対象のファイル、ツールの説明、それまでの会話です。このコンテキストはモデルと並んでメモリ上の KV キャッシュに保持され、トークンごとに増えていきます。Qwen3 8B では 32,000 トークンで約 4.8GB です(計算はこちら)。大きいモデルほど 1 トークンあたりの量も増えます。

そのため、モデルがぎりぎり収まる場合は、コンテキストを削るより、1 つ小さいモデルか低い精度を選びましょう。長いプロンプトは最初の 1 語が出るまでの読み込みにも時間がかかります。M5 世代は M4 よりプロンプトを速く読みます(Apple)。

4エディタやエージェントで使う

コーディングツールは API を通じてモデルとやり取りします。モデルをローカルで動かし、ツールの接続先をそこに向けましょう。

  • LM Studio のローカルサーバーは OpenAI と Anthropic の形式に対応し、LM Studio は Claude Code、Codex、OpenClaw、Hermes Agent の設定ガイドも用意しています(LM Studio)。
  • mlx-lm:mlx_lm.server --model <model> でポート 8080 に OpenAI 形式の API を提供します(mlx-lm)。
  • Ollama も OpenAI 互換の API を提供します。違いは Mac で LLM を動かすおすすめアプリ で比較しています。

エージェントはツールを呼び出すため、モデルはサーバーが理解できる形式でツール呼び出しを出力する必要があります。Qwen3 Coder や Devstral のようにコードやエージェント向けに作られたモデルはそのように学習されていますが、小さな汎用モデルは当てにならないことがよくあります。

AI App Store のコーディングカテゴリには、Claude Code や Codex などのコーディングエージェントとエディタが、開発元の公式ダウンロード、価格、データの送信先とともに載っています。

5よくある質問

32GB の Mac に最適なコーディング用ローカル LLM は?
Qwen3 Coder 30B A3B と Devstral Small 2 は、どちらも 4 ビットでよく動きます。Qwen3 Coder は 30.5B パラメータのうちトークンごとに 3.3B しか読まないので、ずっと速く書けます。自分のコードで両方を試しましょう。
16GB の Mac でコーディングモデルは動く?
小さいモデルなら動きます。Qwen3 Coder 30B A3B が 16GB に収まるのは低い精度の場合だけで、コンテキストの余裕もわずかです。コーディングエージェントを使うなら、32GB 以上から始めるのがおすすめです。
Claude Code や Codex をローカルモデルで使える?
できます。LM Studio には両方の設定ガイドがあります。ローカルサーバーが、Claude Code が使う Anthropic 形式と、Codex が使う OpenAI 形式の両方に対応しています(LM Studio)。どれだけうまく動くかは、読み込むモデル次第です。
ローカルのコーディングモデルはクラウドと同じくらい使える?
最大級のオープンモデルは多くのタスクで迫りますが、256GB か 512GB の Mac Studio が必要です。32〜64GB に収まるモデルは、補完、説明、小さめのエージェントタスクに役立ち、コードを Mac の外に出しません。

出典

  1. Artificial Analysisartificialanalysis.ai
  2. Applesupport.apple.com
  3. Qwenhuggingface.co
  4. Mistralhuggingface.co
  5. Applemachinelearning.apple.com
  6. LM Studiolmstudio.ai
  7. mlx-lmgithub.com
  8. LM Studiolmstudio.ai

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