Mac で LLM を動かす。

Apple Silicon 搭載の Mac は、言語モデルをローカルで動かすのに最適なマシンのひとつです。プライベートで、オフラインで、速い。5 分で始める方法と、Mac に合うモデルの選び方を紹介します。

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要点

  • Apple Silicon 搭載の Mac なら、どれでもローカル LLM を動かせます。どのモデルが収まるかはメモリ容量で、どれだけ速く動くかはメモリ帯域幅で決まります。
  • いちばん手軽に始めるなら LM Studio(アプリ)か Ollama(コマンド 1 つ)。速さと自由度を最大にするなら、Apple の MLX と mlx-lm です。
  • 目安として、4 ビットのモデルには 10 億パラメータあたり 0.5GB 強のメモリが必要で、さらにコンテキスト用の余裕も要ります。
  • MLX Bench であなたの Mac を計測し、ほかのすべての Apple Silicon チップと比べてみましょう。

1あなたの Mac に収まるモデル

モデルの重みは、コンテキストと macOS のための余裕を残したうえでメモリに収まる必要があります。1 重みあたり 4 ビットなら、10 億パラメータあたり約 0.55〜0.6GB を見込んでください。

Mac のメモリ快適に動くモデルサイズ(4 ビット)このクラスのモデル例
8GB約 4B まで小規模なチャット・コーディング用モデル
16GB約 14B まで人気の 7B〜14B モデルの大半
32GB約 30B まで、または同程度の規模の Mixture-of-Experts モデル中規模の推論・コーディング用モデル
64GB約 70B まで大規模な Dense モデル
128GB約 120B まで(Mixture-of-Experts)gpt-oss-120b(約 65GB)
512GB数千億パラメータQwen3.5-397B-A17B(約 220GB)
おおよその値です。量子化、コンテキスト長、ほかのアプリによって数値は変わります。パラメータ数は各モデルカードより(gpt-oss-120b、Qwen3.5-397B-A17B)。

速さは別の問題です。新しいトークンを 1 つ生成するたびに、アクティブな重みをメモリから 1 回読み出す必要があるため、毎秒トークン数はメモリ帯域幅に比例します。すべてのチップについては、ローカル LLM に最適な Macのガイドで解説しています。

2いちばん簡単な方法:LM Studio

LM Studio は、チャット画面とモデルブラウザを備えた無料の Mac アプリです。Apple Silicon では、llama.cpp で使われる GGUF 形式に加えて、Apple の MLX 形式のモデルも実行できます。

  1. LM Studio をダウンロードして開きます。
  2. モデルを検索します。Apple Silicon では MLX 版を選び、メモリに収まるサイズを選んでください。
  3. モデルを読み込んで、チャットを始めます。ほかのアプリ向けにローカルサーバーを有効にすることもできます。

3コマンド 1 つで:Ollama

Ollama はターミナルからモデルを実行し、Mac 上のほかのアプリにモデルを提供します。インストールしたら、コマンド 1 つでモデルをダウンロードして起動できます。

ollama run llama3.2

バージョン 0.19 以降、Apple Silicon 版の Ollama には、対応モデル向けに Apple の MLX フレームワークを使うプレビューがあり、大幅に高速化されています。このプレビューには、32GB を超えるメモリを搭載した Mac が必要です(Ollama)。

4いちばん速い方法:Apple の MLX と mlx-lm

MLX は Apple Silicon 向けの Apple のオープンソース機械学習フレームワークで、mlx-lm は言語モデル用のパッケージです。Hugging Face の mlx-community には、すぐに使えるモデルが何千も公開されています。

pip install mlx-lm
mlx_lm.generate --model mlx-community/Llama-3.2-3B-Instruct-4bit --prompt "Explain unified memory in one paragraph"

ターミナルで会話するには mlx_lm.chat、ほかのアプリから呼び出せるローカル API には mlx_lm.server を使います。M5 チップでは、MLX は GPU に搭載された新しいニューラルアクセラレータを使います。Apple の測定では、最初のトークンが出るまでの時間が M4 より 3.3〜4.1 倍短くなりました(Apple Machine Learning Research)。

5計測して、働かせる

MLX Bench は、すべての Apple Silicon チップでの MLX の速さを集めたオープンなリーダーボードです。生成とプロンプト処理の毎秒トークン数、ピークメモリがわかります。ファイル 1 つのスクリプトを Mac で実行して、どの位置に来るか見てみましょう。

Mac を使っていない間は、ほかの人のために AI を動かすこともできます。MLX Node は、同じ MLX フレームワークで MLX Network の AI のジョブを実行し、検証された仕事に対して MLX トークンを獲得する無料のアプリです。働くのは、あなたが設定した上限の範囲内だけです。

6よくある質問

MacBook Air で LLM は動きますか?
動きます。16GB の MacBook Air なら 7B〜14B のモデルを 4 ビットで快適に動かせ、32GB なら約 30B までのモデルを動かせます。メモリ帯域幅の大きい Pro や Max チップ搭載の Mac よりは遅くなります。
Mac では MLX のほうが Ollama より速いですか?
多くの場合そうです。MLX は Apple Silicon のために書かれているからです。Ollama 自身も、MLX を使ったプレビューで Apple Silicon 上の大幅な高速化を報告しています。詳しくは MLX と Ollama の比較ガイドをご覧ください。
ローカルモデルはオフラインで動きますか?
動きます。一度ダウンロードすれば、モデルは完全に Mac 上で動き、プロンプトが Mac の外に出ることはありません。
70B のモデルにはどれくらいのメモリが必要ですか?
4 ビットで重みだけで約 40GB なので、64GB 以上の Mac が必要です。同程度の品質の Mixture-of-Experts モデルは、より多くのメモリを必要とすることがありますが、より速く動きます。

出典

  1. gpt-oss-120bhuggingface.co
  2. Qwen3.5-397B-A17Bhuggingface.co
  3. LM Studiolmstudio.ai
  4. Ollamaollama.com
  5. Ollamaollama.com
  6. MLXgithub.com
  7. Apple Machine Learning Researchmachinelearning.apple.com

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