要点
- DeepSeek-V4.1-Flash-1017 は、2026 年 9 月 10 日に公開された DeepSeek-V4.1-Flash のアップデートです。アーキテクチャと API 名はそのままで、スコアが上がり、回答が短くなりました。
- DeepSeek 自身のテストで最も伸びたのはエージェント型のコーディングです。Terminal-Bench 4.0 は 31.2 から 42.3 に上がり、DeepSWE v1.1 は 77.0 です。
- 総パラメータ 5,520 億の Mixture of Experts(MoE)モデルで、トークン 1 つの生成に使われるのは 160 億、コンテキストは最大 100 万トークンです。重みは MIT ライセンスで無料です。
- 重み全体は約 510GB です。Mac で動かすには 256〜512GB のメモリを積んだ Mac Studio が必要で、128GB なら SSD からのストリーミングで動かせます。
1DeepSeek V4.1 Flash 1017 とは
DeepSeek-V4.1-Flash は DeepSeek の V4.1 ファミリーで最も小さいモデルで、画像理解を内蔵しています。2026 年 9 月 10 日に DeepSeek の API で公開され、10 月 17 日に DeepSeek-V4.1-Flash-1017 に置き換えられました。DeepSeek はこれをマイナーアップデートと呼んでいます(DeepSeek API の更新履歴)。
このアップデートで推論、コーディング、エージェント、視覚のベンチマークが向上し、より短い出力と短い時間でタスクを終えるようになりました。DeepSeek は自社の DeepSeek Harness、Tencent の CodeBuddy と WorkBuddy に合わせて調整しており、DeepSeek Harness 0.2.1-rc.1 以降を推奨しています(Hugging Face)。
名前は、アップデートに日付を付ける DeepSeek の習慣に従っています。1017 は月と日、つまり 10 月 17 日です。
2ベンチマーク:1017 と V4.1 Flash、ほかのモデルの比較
| ベンチマーク | V4.1 Flash 1017 | V4.1 Flash | Opus 5 | GPT-5.6 Sol | Kimi K3 | GLM-5.3 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HLE(ツールなし) | 42.6 | 36.8 | 56.3 | 44.5 | 43.5 | 42.0 |
| Terminal-Bench 4.0 | 42.3 | 31.2 | 51.8 | 39.9 | 12.6 | 37.9 |
| DeepSWE v1.1 | 77.0 | 74.2 | 74.0 | 73.0 | 67.5 | 66.9 |
| ProgramBench | 29.1 | 20.3 | 37.0 | 23.0 | 17.5 | 19.0 |
| NL2Repo-Bench | 68.2 | 65.4 | 75.3 | 56.8 | 58.0 | 58.0 |
| Agents' Last Exam | 35.4 | 31.8 | 28.6 | 26.7 | 27.6 | 28.5 |
| Apex Bench v1.1 | 72.1 | 64.6 | 65.8 | 54.3 | 47.8 | 56.6 |
この数値では、1017 は DeepSWE、Agents' Last Exam、Apex Bench で表のすべてのモデルを上回り、ツールなしの推論、ターミナル作業、プログラム全体の構築では Opus 5 に及びません。Chartography(78.9 から 83.0)や BabyVision(89.6 から 92.5)など、グラフや画像のテストでも向上しています。
タスクあたりのコストも下がっています。The Decoder が伝えた DeepSeek のグラフでは、最も高い設定で DeepSWE のタスク 1 件あたり 0.20 ドル弱と、前のバージョンの約 0.50 ドルから下がっています。
3パラメータ数、コンテキスト、サイズ
| DeepSeek-V4.1-Flash-1017 | |
|---|---|
| 総パラメータ数 | 5,520 億(Mixture of Experts) |
| トークンあたりのアクティブ数 | プロンプトの読み込み時 80 億、生成時 160 億 |
| エキスパート | ルーティング 384 個と共有 1 個、トークンごとに 6 個を使用 |
| コンテキスト | 最大 1,048,576 トークン |
| コンテキスト 1 トークンあたりのメモリ | 約 890 バイト、V4 Flash の 4 分の 1 |
| 重み | FP8、エキスパートは FP4。約 510GB |
| 入力 | テキストと画像 |
| ライセンス | MIT |
ダウンロードのうち約 189GiB は 2 つの Engram テーブルです。モデルが計算するのではなく参照する大きなメモリで、トークンごとに数行だけを読みます。DwarfStar などのランタイムはこれを SSD に置いたまま必要な行だけを読むため、ダウンロードサイズよりはるかに少ないメモリでモデルを動かせます(Hugging Face の antirez による解説)。
4API 名と料金
DeepSeek の API でのモデル名は deepseek-flash で、現在は 1017 を指しています。旧名の deepseek-v4-flash と deepseek-v4-flash-vision-exp も当面はこちらに振り向けられます。DeepSeek によると、1017 でも呼び出し方と料金は変わっていません(DeepSeek)。
| プロバイダー | 入力(100 万トークンあたり) | 出力(100 万トークンあたり) |
|---|---|---|
| DeepSeek | $0.15 | $0.60 |
| Cloudflare | $0.10 | $0.60 |
| DeepInfra | $0.098 | $0.294 |
| Together、Fireworks、Baseten | $0.30 | $1.20 |
DeepSeek は temperature 1.0、top_p 1.0 と、長い回答のための十分な余裕(max_tokens 256K 以上)を推奨しています。重みには Jinja のチャットテンプレートが付いていないため、プロンプトはモデルのリポジトリにあるエンコード用コードで組み立てます。
5自分の Mac で動かせる?
動かせますが、最大クラスの Mac に限られます。512GB のメモリを積んだ Mac Studio(M3 Ultra または M5 Ultra)なら 4 ビット版がすべてメモリに収まり、256GB なら Engram テーブルを SSD に置いた 2 ビット版が動きます。128GB の Mac は SSD からストリーミングできますが、遅くなります。最初に公開された実行例は 512GB の M3 Ultra で、毎秒約 6.5 トークンを生成しました。
どのビルドをダウンロードするか、コマンド、速度は、ステップごとのガイド DeepSeek V4.1 Flash を Mac で動かすで説明しています。
それ以外の Mac なら、API は 100 万トークンあたり数セントで、もっと小さなオープンモデルならローカルで快適に動きます。ローカル LLM に最適な Macをご覧ください。
6大きな Mac の空き時間を活かす
このようなモデルを動かすために買った Mac Studio は、1 日の大半を待機して過ごします。MLX Node はその空き時間を MLX Network に貸し出します。MLX Network は Apple の MLX フレームワークを使って Mac で AI のジョブを実行するネットワークで、検証された仕事に対して MLX トークンを獲得できます。無料シートで 1 日最大 1 MLX、Ultra の Mac で動く Ultra の専用シートなら最大 320 MLX です。マイニングした MLX は 30 日ロックされます(専用シートがあればもっと短くなります)。リスクもご覧ください。
7よくある質問
- DeepSeek V4.1 Flash 1017 とは何ですか?
- DeepSeek のオープンウェイトの Mixture of Experts モデル、DeepSeek-V4.1-Flash の 2026 年 10 月 17 日のアップデートです。アーキテクチャと API 名はそのままで、推論、コーディング、エージェント、画像のベンチマークでスコアが上がっています。
- V4.1 Flash と 1017 の違いは?
- モデルのサイズと API は同じで、学習が新しくなっています。DeepSeek のテストでは、1017 は Terminal-Bench 4.0 で 31.2 から 42.3 に、DeepSWE v1.1 で 74.2 から 77.0 に上がり、回答が短くなったためタスクのコストも下がりました。
- DeepSeek V4.1 Flash のパラメータ数は?
- 合計 5,520 億です。トークンごとに、プロンプトの読み込み時は 80 億、生成時は 160 億が動作し、さらにディスクに置いたままにできる大きな Engram 参照テーブルが 2 つあります。
- DeepSeek V4.1 Flash 1017 は無料ですか?
- 重みは MIT ライセンスのもとで無料でダウンロードして使えます。DeepSeek の API 経由で使う場合は有料で、OpenRouter の掲載価格では入力 100 万トークンあたり 0.15 ドル、出力 100 万トークンあたり 0.60 ドルです。
- DeepSeek V4.1 Flash 1017 はローカルで動かせますか?
- 動かせますが、大量のメモリが必要です。Mac なら、512GB の Mac Studio で 4 ビット版、256GB で Engram テーブルを SSD に置いた 2 ビット版が動きます。それより小さい Mac では、API か小さめのモデルを使うほうが現実的です。
出典
- DeepSeek API の更新履歴api-docs.deepseek.com
- Hugging Facehuggingface.co
- The Decoderthe-decoder.com
- V4.1 Flashhuggingface.co
- Hugging Face の antirez による解説huggingface.co
- OpenRouteropenrouter.ai